謡曲「花筐」紹介
謡曲「花筐」は、世阿弥元静によってやく600年前に、この地の伝説をもとに作られたものです。 世阿弥元静は、室町時代の有名な能役者・能作者です。 あらすじを簡単にいいますと、男大迹皇子は、天皇になるために都に上られることになり、日頃召しつかわれた照日の前に御文と御花筐をつかわされました。 照日の前は、別れを悲しみながらも天皇になられることを喜び、故郷に帰っていきました。しかし、慕う気持ちが強く心乱れるままに、形見の花筐を持ち侍女をつれて都へ向かいました。 皇子は継體天皇になられ、ある日紅葉の御幸をなさいました。 おりから女物狂いがあらわれて御前を汚すので、付き人が無礼をとがめて御花筐を打ち落としました。 照日の前は、それが男大迹皇子の御花筐であることを継げ、慕う気持ちを述べました。 帝は、哀れに思われ召し使おうとおしゃいました。 照日の前は、有難さに心も直りお伴をして帰っていかれたというお話です。 花筐小学校の謡曲「花筐クラブ」がはながたみまつりで力一杯演じます。 |
粟田部の歴史 誇りが ここに集約されます。
2001 4 06