2006年11月5日
 少しの暇を見つけて花筐公園へ足を運ぶ。カップルで散策される人達の姿をあちこちに多く見かけ以前にはなかった風景を見るようで新鮮さを感じる。落ち着いた風情がそこにある。特に年配のカップル、その少し離れて歩く姿がこの公園に似つかわしい。舗装されていない山道を静かに歩く姿に歩んでこられた人生をかいま見る思いがする。「どちらから」と声をかけてみる。子育ても終わり気がついたら二人きりになっていた、そんな感じのカップル。「この公園は歴史があって落ち着くね。薄墨桜は枝が折れたと聞いたけど大丈夫?」そんな返事が返ってくる。地元以外の方のほうがこの公園のよさを知っている、そして心配まで。町内で食したらしい「おソバおいしかったよ」と言いながら見合す顔、こんな風に年を重ねたいとうらやましくも思いながら、泉水の滝音が流れる公園でのひとこま。満を持して紅葉を待つもみじ群の斬るような緑が瑞々しい。2006 11/5

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