講演会のお知らせ
 
講演当日
演題 「薄墨桜と花筐公園」
 花筐公園に春の訪れを告げる花木として古くから市民に愛され、親しまれてきた桜は、この春も心浮き立つひと時を演出してくれました。この冬は積雪が少なかったので、樹木の折損はなく、桜の開花も例年より早かったようです。2年前には雪害で、薄墨桜の太い枝が裂け、大きな空洞部をさらけだす被害を受けたが、早期診断治療の結果、元気な樹勢を維持しています。2014年4月28日現地に出向き薄墨桜を診断しました結果、根元に2箇所イノシシによる剥皮痕が見られ、治療の必要性を感じました。近年、天然記念物にも動物による食害や剥皮害が及ぶようになりましたので、今後、動物にたいする保護対策を早急にとっておく必要があるものと思います。本日は薄墨桜と花筐公園を一層良くするための課題について述べてみたいと思います。
樹木医 今井三千穂

 樹木を深く愛する講師の姿勢が言葉の端々に感じ取れる講演、また、花筐の薄墨桜は県内屈指であるとのお墨付きに、講演会場大いに湧き、元気をいただきました。
主催 花筐公園保勝会