金星(きんせい)Venus

 金星は太陽の向こう側にあるときを外合。手前にあるときを内合といいます。外合のとき金星は満月に見えますが地球から最も離れているので小さく、また太陽の向こう側であり観測できません。また内合のときは太陽に照らされない側が地球に向くため、真っ暗でこれも観測できません。

 地球から見て、金星が太陽から最も離れたときの角度を、最大離角といい、東側にあるときを東方最大離角、西にある時を西方最大離隔といいます。金星の最大離角は47〜48゜で水星の18〜28゜に比べ大きい為、観測が容易です。

 金星は内合の36日前と内合の36日あとごろに最も明るく、これを最大光輝といいます。太陽からの角度39゜明るさ−4,4等級で、月齢5の月と同じ形となります。日食と同じく金星には日面通過という現象が起きます。この数は少なく、2004年後は2012年、その後は2117年となり、あと1回のチャンスしかなさそうです。この時は真っ黒な黒円が太陽を通過しどんな黒点もこの黒さには適わないそうで、見かけの大きさは太陽の1/32です。

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