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たばことめがね、何の取り合わせなのか。

最近はどの会議も禁煙になって来ました。吸うより吸わないほうがいいと言われれば、返す言葉もありません。

何故タバコを吸うようになったのでしょう。大人になったような気分になれたから?あわてなくても急がずとも大人になれる…とは大人の言葉。若い頃は何でも急ぐのです。時が経つのを待ちきれないものなのです。少なくとも、私はそうでした。

今はどうでしょう。逆に時が経つことを恐れて?何もかも、過ぎ去ることの早いこと。もっといろんなことができたような、たくさんのチャンスが通りすぎていったような。まだ若いのに、とよく言われますが、その人にとっての若さとは?新しいことにチャレンジする意欲が無くなった時、「老いた」ことになるのでしょう。もしそうなら、危険信号です。そういった意味でタバコは未知の世界へのチャレンジ憧れであったように。

ほんとうは、野良仕事をしている年寄りが、おもむろにキセルを取り出して、一服する姿に何とも言えない郷愁を感じて。日本の自然にはあの姿は大変似合うと思っていました。トラクターが行き来する田の中では、そんな悠長な風景はとっくに無くなっているのかも知れません。


めがねには不思議な魅力があります。

勉強をしなかったから?私はとても視力に恵まれています。そういった意味でめがねを掛けている方達にコンプレックスを持っているのでしょうか。試しに度数のないめがねを掛けてみたことがあります。不思議なことに世界がまるで違ったように。別人格になれたような錯覚を覚えます。

直接、目に飛び込んでくる厳しい現実の姿が緩和されるような、ワンクッション置けるような感じです。これはタバコにも合い通じる感覚と言っていいでしょう。別の人になってみたい。そんな気持ちは誰でも持っている自然な願望かも知れません。

金縁のめがねは、あまり好みではありませんが、サイエンスの編集長であられた郷土の偉人、竹内 均先生の太縁のめがねは特徴がありました。「地球(地表)が動くと言っては めしを食い?」などとの言葉裏に深い尊敬の念と愛情を感じ取れるのは私一人ではないと思います。

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