美しい小さな世界
撮れました!植物の顕微鏡写真。楽しいですね。夢中で遊びまわった子供心が今、蘇ります。一番始めに見たのは確かシダの胞子。花筐(かきょう)公園にいっぱい生えています。近所の友達とあきずに眺めました。
目に見えない世界は好奇心をそそります。また目に見えない世界に美しい世界が広がっていることにも驚きます。今、直接目にすることの出きる世界は大きな世界の極々一部なんですよ。電子顕微鏡なんかになると、もう原子の世界が覗けるんですね。写真でみたことがありますが金の原子なんか整然と並んで。金箔など毎日扱っていますから、興味深々。
ところで、鉄などの固い物質も表面では原子が移動しているそうです。じゃあ、目に見える全てのものの表面では原子があっちへ行ったり、こっちへいったり。それなら厳密な輪郭などないことになりそうです。
そういえば「空」などとよく聞きます。全てのものには実態がないのですね。ミクロの世界を突き詰めていけば納得できそうです。電子やクオークの世界など想像もできませんが、一歩だけミクロの世界に近づくことで、いろんなものへの細やかな愛情が湧きあがってくることは間違いのないことです。
空即是色、色即是空は誰もが知っている言葉ですが、意味も分からず京都の大覚寺?で写経した若い頃が懐かしい。結局、言葉で説明を求めるより、年を経れば体感として自然に分かるものだったようです。
長い間、ほこりを被っていた顕微鏡が嬉しそうにしているように見えました。何でも大事に取っておかなくてはね。 |