戻る / Top


横枕・小柳遺跡の発掘成果より


平成13年度の歴史民族資料特別展を見学にいきました。今立図書館から入ると右手に併設されています。ピーンと張りつめた雰囲気の中 貴重な出土物が何点も展示されています。修復された土器が中心のようです。


横枕、小柳とは粟田部の地籍名です。工業団地の造成工事中に発掘され 発掘面積合計は20,000uと今立初の大規模発掘調査でした。 出土遺物とともに 弥生時代中期・後期の集落跡として 発見され、特に横枕遺跡は弥生時代中期に限定すれば 福井県内初の大規模発掘だそうです。

壷・甕(かめ)・高杯などの日常品の他に 「装飾が施された木製脚付容器片」・「鳥形土製品」は珍しく注目の遺物です。

住居跡は円形または方形の溝を周囲にめぐらし その中に柱を建てた 平地式ですが その大きさは他と比較して非常に大きいものです。(横枕・最大直径19m 小柳・最大直径23m)
また 遺跡から少し外れた場所に方形周溝墓が3基発見され 墓域を持つ遺跡としても注目されています。


今回の特別展は調査結果の速報展示であり 遺物の整理は現在も続けられています。
なお 遺跡は既に埋め戻されていると知りました。 



平成13年度 特別展
発掘された今立

会期:平成13年9月15日〜11月4日
開館:AM10:00〜PM5:30
休館:9月17・23・24、10月1・8・9・15・21・22・29日
入館料:大人100円 小・中学生50円

主催:今立町歴史民俗資料館

2001 09 24

戻る